5/29の夜、
Anon-Co で TECSUN PL-320 (Export Version) を注文しました。30日の夕方に FedEx で発送され、31日の午後、24時間経たずして手元に届きました。香港近すぎます(笑)。
では早速ファーストインプレッションです。
まずバッテリーボックスの蓋が硬くてちょっと苦労しました。PL-330 も少し硬めですがそれより硬い感じです。
PL-330 と比べて、FAVORITE や TIMER B が追加されているのと SSB、SYNC が無くなっているので、多少ボタンの割当が違うのは仕方ありませんが、同じ機能が別のボタンに変更されているのはちょっと使いづらいですね。例えば [AM BW]、印字は同じ場所ですが、PL-330は下のボタン、PL-320は上のボタンです。[STEP] はチューニングノブ近くの2つのボタンの上から下に移動しました。
小さいボタンは PL-330 ではあまり突起がなくて押しにくかったのですが、PL-320 は押しやすくなっています。PL-330 は PL-310ET と、PL-320 は PL-380 と似たような感じです。
新機能の FAVORITE は、全バンドを通じて1つだけ周波数を登録できます。周波数を合わせたあと、[FAVORITE] 長押しで登録です。FAVORITE から抜けるには再度 [FAVORITE] を押します。TUNING ノブを回したり、周波数をテンキーで入力、あるいはバンドを変更しても解除されます。
AM BW は、PL-330 では VOLUME ノブで変更していましたが、PL-320 では [AM BW] を再度押すことでも変更できます。ただ、PL-368 のような一方向ではなく、2.5 → 3.5 → 5.0 → 9.0 → 5.0 →3.5 → 2.5 → 3.5 ... のように往復するので、慣れるまではちょっと使いにくそうです。
[VM] でメモリーモードに入ると登録メモリー数が「10ch」みたいな感じで3秒程表示されるようになりました。キー操作するなりノブを回すなりすればすぐに消えますが、これはちょっと鬱陶しく感じました。PL-320 も PL-330 も [ETM] を押すとメモリー数が点滅表示されますが、PL-320 の VM は点滅しないので、余計に気になるのかもしれません。
メモリー登録の際、既に登録されている周波数であればそのメモリー番号が点滅します。重複登録したい場合はメモリー番号を変更します。同じ周波数を重複登録しない場合は周波数順で登録されているほうが使いやすいと思いますので、オートソート(電源OFFで [0] 長押し)が便利です。このあたりは PL-330 と同じです。
アラーム(タイマー)はひとつだと物足りなかったのでふたつに増えたのが嬉しいですね。台湾国際放送とラジオ・タイランドの日本語放送をセットしました。[TIMER A] または [TIMER B] を長押しして時刻をセットしたあと、周波数をあわせて [M] 短押し → 右上のメモリー番号(PRESET)点滅中に [TIMER A] または [TIMER B] を短押し → アラームアイコン点滅中にテンキー右下の [CONFIRM] (DELETEのキー) 短押し、です。また、タイマーON時は音量が10固定のようでちょっでうるさかったので、Special Features の [7] で Max Audio Level を 60 から 35 に変更(MW/LW、SW、FMでそれぞれ設定)して、VOLUME 10 の音量を下げました。
Special Features は基本的には PL-330 と同じようです。PL-330 の Special Features → 「
A Tecsun PL-330 features reference sheet | The SWLing Post」
ファームウェアバージョン([VM] 短押し)は、3203 でした。シリアルナンバーや本体に貼ってあるシールを見ると、製造は2023年3月のようです。
MW/LW のアンテナ切り替え([3] 長押し)は、以前書いた PL-330 と同じように、解除されるパターンがあります。PL-330 の場合 →「
PL-330ファーストインプレッション」「
Re: TECSUN PL-330 (Export Version)」
[4] の長押しは FM deviation setup ではなくて、FM De-emphasis Time Constant です(User Manual P.16)。"50.US" は 50μs(マイクロ秒)で For Europe, Australia, Japan (and most other locations)、"75.US" は 75μs で For the Americas and South Korea です。
[8] の長押しで電源OFF時の時計に秒を表示できますが、時計の精度を考えると秒表示なしのままか、毎日のように時刻合わせをしたほうがよさそうです。
ソフトミュートの閾値([9] 長押し)は、PL-330 と同じで効いていないようですが、とりあえず 7 から 1 に変更しておきました(設定値の範囲は1-30)。
普段は ATS や ETM+ を使わないのですが、ちょっと試してみました。ATS は、中波/長波は [MW/LW] 長押し、短波は [<] 長押しで全バンド、[>] 長押しで今いるバンド、FMは [FM/ST.] 長押しです。FM で実行してみたところ、ETM でヒットする局が ATS ではヒットしませんでした。室内アンテナで聞こえるのは 9 局で、ETM は 9 局、ATS は 6 局でした。強い局がヒットしていないので、信号強度は関係なさそうです。ちなみに PL-330 では ETM 10 局、ATS 10 局でした。ただし 1 局は 108 MHz でノイズしか聞こえない周波数でした。
オートスキャンは [VF] 長押しで、その前に TUNING ノブを回した方向にスキャンします。[M] でメモリー登録、それ以外の操作でスキャン停止です。メモリースキャンは [VM] 長押しで、スキャン方向はオートスキャンと同じです。PL-330 との違いはボタンだけ(PL-330 は [VF/VM] 、PL-320 は [VF], [VM])です。
バックライトは、PL-330 では [5] 長押しで ON (常時点灯) / OFF (操作開始で点灯、最後の操作から5秒後に消灯) でした。PL-320 では [STEP] 長押しで、ON / OFF の内容は同じです。[5] の長押しは何か数値の設定ができるようなのですが( dBu の数字が点滅して変更可能です)詳細は不明です。
とりあえずはこんなところです。他に気になるところが出てくれば追記するか、あるいは別記事にするかもしれません。